2024.6.24
ABMの管理対象AppleIDを削除する方法
ABMで作成した管理対象AppleIDの場合、管理担当者が任意に無効化や削除ができるので便利ですね。(ABMについてはこちらを参照)
一方、AppleIDサイトやADP/ADEPからの招待で登録したAppleIDは、管理部門が勝手に無効化したり削除することができません。完全に個人に任せる形になり、例えば削除は専用サイトからAppleID登録者それぞれがやる必要があります。無効化はそもそもその概念が存在しません。
そうしたこともあって、管理対象AppleIDは管理上のメリットが大きいというわけです。メリットや登録方法はこちらの投稿で紹介しましたが、大量の従業員用に管理対象AppleIDを登録するのは困難が伴うことにも言及しました。
本稿では、管理対象AppleIDをABMから手動登録した場合のアカウント削除について解説します。
管理対象AppleIDを削除する手順
早速、手順を見てみましょう。実は管理対象AppleIDはいきなり削除ができません。まず「無効化」という作業を行う必要があります。
(1) ABMにサインインして [ユーザ] 一覧から削除したい対象のユーザをクリックします。
(2) 画面上部のユーザ管理メニューから […] をクリックしてメニューを出します。いきなり削除はできないようになっていますので、まず [アカウントを無効化] クリックします。
(3) 確認ダイアログが表示されますので、問題なければ [無効化] をクリックします。
(4) 次に同じユーザの詳細表示から同じく […] をクリックします。今度は [削除] をクリックします。(3)で間違って無効化してしまった場合は再度有効化もできます。
(5) 確認ダイアログが表示されます。取り消しはできませんので間違いないことを確認して [削除] をクリックします。
(6) 削除が無事に完了すると以下の表示となります。
以上で削除作業は完了です。それほど難しくはありませんね。
管理対象AppleIDはいきなりは消せないこと、まずは無効化する必要があることを覚えておきましょう。これは ABM ユーザの削除は致命的なことに繋がる可能性があるからだと思います。
ちなみに無効化のまま放置しておくと一定期間で勝手に削除されます。
無効化という状態があるのは管理対象AppleIDの特徴ですが、永続的なものではないことに注意して下さい。
管理対象AppleIDの複数一括削除
1人ずつ削除するのが面倒な場合は、複数まとめて削除することもできます。ABM上のユーザ一覧画面では、複数選択して同時に処理することができるのですね。
ここで「アカウントステータスの変更」という項目の [変更] ボタンをクリックするとダイアログが表示されます。ここでまず「無効化」を選びます。
削除も選べますが、前述の1人ずつ削除する手順と一緒でいきなりの削除はできません。複数の管理対象AppleIDに対する操作でもまず最初は無効化からです。
対象のAppleIDが全て無効化の状態で削除を行うと、下図のように成功の表示となります。
以上、ABMで手動作成した管理対象AppleIDの削除方法を紹介しました。無効化したり削除した管理対象AppleIDは、当然ながら即時で使えなくなります。
管理対象AppleIDの無効化や削除は余り無いオペレーションだと思いますが、何かの参考になれば幸いです。削除する際の注意点が幾つかあったりするのですが、これはまた別の投稿で紹介しようと思います。
またABMで Federation Authentication を使っている場合、紐づけているID管理ソリューションで削除すると反映されることになりますので少し勝手は違います。これも本稿主旨からは外れるので省略します。